2015年12月19日土曜日

土の上で暮らす

私たちは永いあいだ、つい最近まで、土の上で暮らしていました。

今、土の上を歩くことは皆無です。コンクリートやアスファルトの上しか歩くことしか出来ません。
家の中でもビニール系の床の上で暮らしています。かつては、畳や木の板等の天然素材の上で暮らしていました。

土の中には多くの微生物が居て悪玉菌も善玉菌もいっしょに居て、そのバランスのなかで暮らしていました。悪玉とか善玉とかは私たちから見ての善悪であって、自然界ではその区別がありません。(人はどの時代でも善とか悪とかに分けたがる習性があるようです)

私たちのカラダには何万年も掛けてこの微生物と共に生きてきて、それらに対応するようにつくられてきました。そうした自然の中で暮らすようにカラダはつくられています。この微生物がいないとカラダが維持できないことも分かってきました。

今の私たちは、衣食住、すべてにおいて自然界から遊離したところで暮らしています。より快適な、より便利な、より清潔な、という暮らしのために衣食住を求めてきました。

そして、その結果、この微生物との共生のバランスが歪となって、私たちのカラダが悲鳴をあげています。病んでいます。
病はそうした微生物との共生のバランスが崩れたためで、病を治すことばかり考えずに、病をつくらないことの方が大切です。

この国の自然、気候風土によって培われてきた、伝統的な構法でつくられた、木と土とでつくられている古民家にはまだ、その可能性が残っています。

土から育った食べもの、土から育った着るもの、土から育った木のなかで暮らせるように再考し、少しでも暮らしに取り入れたいものです。

暮らしを考える・暮らし庵


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