2016年9月12日月曜日

究極の暮らしプロジェクト(その2)方丈の庵

暮らしを再考する(その2)

暮らしに必要な空間を限界まで縮小することによって、この国の暮らしを考えてみることにしました。暮らしていくにはどれだけの空間が必要なのか。先ず、ひとり暮らしから・・・・・。

1丈四方の庵で綴られた鴨長明の方丈記
1丈は10尺だから約3m四方の庵ということになる。
どこでも好きなところに解体して組立て移動出来る庵、身近にある素材でつくる庵を詳しく記している。モノの中で暮らすより、精神的な暮らしに重きにおいた暮らしを具現する庵。



この図は私家版「方丈の庵」です。
1丈(10尺)×1丈(10尺)  約10㎡
この庵は、かなりの覚悟がいる庵になると思います。モノに囲まれた暮らしから、モノが持たない暮らしの覚悟がいると思われます。

更に、寝る時は机の下に足を入れないと、足を延ばして寝ることが出来ません。布団を敷くと机の下に入れないとならない。昼間はかつて江戸時代の長屋のように枕屏風などで布団を隠す必要があるかもです。私は寝袋が良いような気がします。

洗い場は、カラダを洗うだけでなく、洗濯場でもあり、水場として使えると思います。シャワーは太陽の熱源を使う太陽温水器の湯がいい。

トイレは狭いです。飛行機のトイレのように。それを解消するために出窓を設けました。

台所は流しのみ。食器や食材を洗うための流しのみです。コンロは七輪です。炭火で煮炊きすることになります。

この庵には電化製品の置く広さがありません。電化製品のない時代の知恵や工夫を体感し、それを楽しむ暮らしが出来る庵です。

そう云うことなので、かなり、勇気のいる、覚悟のいる暮らしになると思います。が、この庵を手づくりでつくると、暮らしを楽しむには最高の庵になると思います。



2016/09/12
竹の濡れ縁。板の間に広がりを求めて、濡れ縁を付けました。
2016/09/14
この「方丈の庵」。ここに暮らすひとの暮らしがカタチになるように、出来るように、もっと簡素にしてみました。


火のある暮らし
煮炊きはこの囲炉裏で行う。古えの縄文の時代から火は暮らしの中心にあり、やはりこの「方丈の庵」も火のある暮らしを中心にしたいと思います。

食のある暮らし
食事から排泄まで。日々の営みの中で「食」は欠かせません。それと同じに排泄も無くてはなりません。60兆とも云われる細胞を維持するために・・・・・・・。
自然で育った生き物を食べ、そして、残ったものを自然に還す。
トイレをゆったり(方丈の広さにしては)と取りました。

水のある暮らし
水もまた暮らしに無くてはならないものです。

作業の出来る暮らし
モノづくりの出来る暮らし。洗い場は、カラダを洗う、衣類を洗う、場だけでなく、土間のつづきで作業も出来るものにしました。水の使える土間です。

やはり、暮らしにはモノづくりの場が必要でしょう。必要なものは自分でつくる。
この「方丈の庵」も、自分でつくる。そんな暮らしが出来る「方丈の庵くらし」は如何でしょう。


(つづく)

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